青林堂BODシリーズという、昔の入手しづらい漫画を復刻している
サイトがあります。オンデマンド出版の受注生産なので、通販オンリー
なのですが、 荘司としおのサイクル野郎も日野日出志の絶版本も
いつでも購入できるステキなシステムです。
なかでも、つのだじろうの「
怪虫カブトン」「
グリグリ」は、
私も長いこと古本屋めぐりをして探していた本なので、これらが手軽に読めるのは大変素晴らしく……と、いつでも買えると購入を後回しにしていたところにとんでもない落とし穴が!なんと放置している間に大幅値上げです! 検索したところ、当初は1冊630円ほどだったそうで、その後、私が初めて見た時で830円、そして最近デザインを一新して一冊なんと1260円に!高!
オリジナルを入手するまでのつなぎで買うには高すぎです。
とはいえココ以外では現状入手は難しいので、これ以上値段があがらないウチにしぶしぶ購入。足元みてんなー。こんなことなら、830円の時にあれもこれもまとめて買っておけばよかったと大後悔中ですよほんとに。
表紙もすっかりトーンダウン。前のデザインはもっとキャラが大きくかかれててカラフルな感じ。本の作りは、コンビニの復刻本みたいな。表紙はカラーコピーっぽい印刷で、中身もレーザープリンターで出力したやつみたいだな。
愚痴ってばっかでナニですが、漫画自体はエクセレント!これがカブトン(右)とグリグリ。最初は虫だったのが、途中から設定が悪魔になってませんか!? そんなのはいいとして、どでかいイタズラをするカブトンと、ささやかなイタズラもヒヤヒヤなグリグリの話ですが、ほんっとにこれでもか!とギャグ満載です、すげえや。
もういい年して可愛さに身悶えしながら読んでますよ。私はほかに、これ以上カワイイキャラクターを知りませんよ!なによこれ!チビシイのはこっちじゃい!かわいー!!
(飛雄馬の子供時代も相当かわいかったですけどね。あとピノコ)
トキワ荘仲間の友情出演も多く…
どさくさ紛れにオバケのQちゃんですよ
これなんかブービーですしね
なんか用かい?と、貝塚ひろし先生です。わたしはこの先生の「
ロボット長島」という作品を探しています。
かの手塚先生も難癖つけつつご出演
すでに観客が描かれてる漫画って…実験が過ぎます!
不覚にもツボ。この作品では作者が異常なほど出たがりキャラなんですよ
あんまり載せると、著作権払えといわれそうなのでこのくらいにしますが、
もう好きすぎて、何書いていいかわかんないや。
私は漫画家の人の中で
つのだじろう先生が一番好きなのです。どこが好きと言われると一言ではいえないですが、シリアスからドタバタから心霊までこれが全部一人の作品なのか?ってほど多方面なのに、天才っぽくなく一つづつ努力でモノにしていった感じがまず尊敬しているところで、んであとはナニ読んでも面白いから好きです(←ここアホっぽく)。多趣味がしっかり肥やしになってるところもリスペクトです。特につのだ先生の字はフォント化して欲しいくらいです。そして他に好きな作品は「女シリーズ」で、言い方悪いですが俗っぽく、読者の物見高さを挑発するようなストーリーも多いですけど、やっぱりついつい覗き見するような気持ちで読みいってしまいます。手塚治虫先生が「君の代表作だね」と誉めたというのも、伊達じゃないですよ。なんかすげー面白いし。
オカルト作品に関しては、最初の亡霊学級のオバケ屋敷的な脅し作品を修正するかのごとく、のちにうしろの百太郎がどんどんアカデミックになっていくところなんか、先生はきっと責任感の強い方なんだろうなあと勝手に推測します。いやうそ、何も考えて無いんですけど、あの写真を多用する作風は、どうやっても説得力ありますよね。
つのだ先生を語り始めると取りとめも無く長文になるのでこの辺にしますが、多分先生の人となりをまとめて詳しく知れる本はコレ?
「つのだじろうのなんでもやってやろう」今はまんだらけで二千円くらいが相場みたいです。こないだ売りに行ったら700円といわれたので持って帰ってきました。この本はルミちゃん教室も怪虫カブトン女シリーズも一話づつ読めてヨクバリズムでお得です。本人の生い立ちから新漫画党のことまで人となりは大体書いてあります。つまり、スクリーントーンを始めて使ったのも、麻雀を漫画の題材にしたのも、先生が最初ってことです。
去年発売された恐怖新聞のコンビに売りのDVD。鬼形君の声はなぜかアリとキリギリスの小さいほうの人。私の鬼形君への思いいれといったら彼氏以上なんですけども、この声はなかなかいいです。薄幸そうで。ちなみに先生も、もれなく出演してますよ。
なんか久しぶりに書いたからすげー長文になってしまいました。
それにしても、ライス国務長官って、つのだ先生に似てますよね。