働く女性は、一度は必ず着物熱に浮かされる物。
自営業者は特に……なんて、もちろん私の勝手なイメージですが。
このところ知人の着物熱にあてられ、私も熱にうかされております。
実はこのブログを初めて間もない頃に、着物の学校に通っておりました。
割と専門的な所で、もうしばらく通えば、和装コーディネーター? やら
何か資格も取れる予定でしたが、引っ越しや生活が変わり休学したまま。
いづれ余裕ができたらまた通いたいような、別にもういいような。
一応休学してからも、正月と夏の2回くらいは和服を着てはいたものの、
何かずっと、しっくりこない、違和感、ぶっちゃけ似合わない、等の
悩みがありました。でもやっと気付いたんです、何がおかしいって、私、
肩幅が広すぎるんですよ。成人女性の平均肩幅は36センチ程らしいのですが、私45センチ近くあります…。小さい時水泳をやってたしなぁ…。
もし女の子授かったら、絶対本気で水泳はやらせないぞ!
他にも痩せろとか是正箇所は多々あるものの、いままでの私の着付けは、
本をなぞるばかりで、自分自身をよく見つめていませんでしたね。
本の通りにいくはずがないですよ、モデルさんと体型違うんだもん。
先日、件の着物熱のお友達が、初心者と言いながらとても綺麗に
絣の着物を着こなしていたのもショックで。
やっぱ華奢で小さい人は、なにもせずとも着物が似合いますね。
天性というか、やっぱ着物は小柄な人のものなんだなぁ…
……なんて落ち込んだりはしませんけどね。
大柄、ガッシリした人、ふくよかな人、コンプレックスのある人への着付けのテクニックってあまり着付け本には載ってません。自分(の体型)を見つめて精進あるのみ。骨格のいい人は米倉涼子の着付けを参考に、などとも言いますが、未熟ながら、ワタクシが最近試行錯誤しているテクニックは
・衣紋は少し大きめに抜き、衿合わせも広めに、首周りがスッキリ見えるよう、人より
気持ち大きめに開ける。
窮屈に見えないように!(首周りを広く開けた分、肩山の幅も短くなるので、肩幅短く見える?)お手本は夢二のイラストの女性。肩から脱げそうな儚いイメージの(脱げたら困るけど)。場合によっては、肩に補正を入れて、衿の位置をやや上に持ちあげて、肩山のラインに傾斜をつけると、錯覚で少し肩幅が狭くみえる?。
・ふくよかでも綺麗に着ている人は横から見て「胸〜腹〜太もも」まで段差が無くなだらか。下っ腹が結構重要なので、さらしななどで巻き上げて抑え、背中のへこみは補正、何としてもコケシ体型に。着物によっては、意外に対丈の方がスッキリ見えたりすることもある
・着付けの際、丈は床すれすれに、少しでも縦長にみえるよう、ギリギリまでしっかり長く取る。帯の位置も試行錯誤。基本ですが、前は下、後ろは上になるように結ぶ(腹が出てると逆になりやすいよね)。自分の着物姿の写真を画像編集ソフトで開き、帯だけ選択して、位置を上下ズラして見てみたり。また「キレイな着付けだな」と思う写真をスキャンして、自分の顔写真と入れ替え、美しい着付けをイメージをしてみたり。
・着物は洋服にもありそうな柄を選ぶ。チェックやストライブなど。
これは結構効果的な気がする。違和感無くて。
いまさら何を? というような内容もありましょうが、これまで教科書通りで頭でっかちだった所為で遠回り、やっと今頃、着物の楽しさとか、自分の着たかった方向性が判ってきた気がします。似合うかは別として。そんななんで、近頃手持ち着物のコーディネートばっかり考えてます。洋服屋さんでも「これは和装に流用できるか?」とか
これは去年結構出番の多かったポリの着物に唐桟織の帯。小さい人がハッスルして足元から駆け登って来たりするので、ポリの着物の出番は多い。この着物は時計までがコーディネート。
大井競馬場のフリマで、ガラクタだらけの段ボールから発掘した100円の時計。電池入れたら動いた! レトロな縞の着物に赤いLEDが合う気がします。
【パルサー】【PULSAR】LEDカリキュレーター”コンディション良好 美品 スタイラス(タッチペ...
今年大活躍した黒/赤リバーシブルのカシミアショール。これさえ羽織ればなんとなく様になる!(と自分では思う)。
西荻窪のリサイクル着物グレープで2千円!の品。元取った。帯付き姿に自信が無いもんで、暑くても、何かないと落ち着かなかったりする。
留めているのはヴィヴィアンのハットピン。もーなんか自分で書いていて腹立つわ、シャレオツ過ぎて。ヴィヴィアンは意外と和装に併せ易い気がしますよ。ショールとか手袋とか。
私は縞の着物ばっかり買っちゃう派です。他にも紫ばっか、格子ばっか、色々いらっしゃるようですね。この着物は東北のどこかの地名がついた紬に、古着屋さん購入の綿の帯。帯締めは飾り紐2本使いで。黄緑の帯揚げと花見団子の根付けで春っぽさを演出してみた3月の着物。
根付けは、フエルトボールを3つ繋げて1から自作してみた。根付けプレートはなんとアイスの木のスプーン。我ながらナイスアイデア。化粧品とかのスパチュラにも使えるし、床板の補修とか、木のスプーンはマジで便利だ。左の根付けはジッパーチャーム流用。
こういうペンダントトップやヘアピン、バッチなんかも、帯飾りに使えそうです。ムチャチャの服に付いてたタグが、木製のスプーン型だったのでよそ行き用に。
和服の自作用パーツは、ユザワヤより、
貴和製作所の方が安い。
目にスワロをはめ込んで台座に貼付ければ、フクロウの帯飾りの出来上がり。ブレスレットを作る要領で、両端にカニカンをつければ、キラキラ羽織紐の出来上がり。
人から教えてもらったテクニックですが、真田紐を帯締めに。お祭り衣装や、お茶の器をしまう時などに使う紐らしく。薄いけどしっかり締まって締め易いですね。でも結び目が小さくなりがちなので、普通の締め方には使えないかも。帯飾りを使う時用で。しかしとにかく安い! 1本150円ですもの。 色もカワイイし。レースを縫い付ける土台にしたり。
このレースにひと目惚れ。真田紐に縫い付けて使おうと思っているのですが。あー可愛いわぁ。一気に可憐でフレッシュな感じになるわぁ。
お気に入りの赤チェックの着物。お花のレースは何にでも合うな!
左側グラデの帯締めは、シュタイナー保育園のバザーで買ったグラデの紐。
子供が遊んでくれないので私が使うとします。
いまハマり中なのは割烹着! これさえあれば、対丈で着てる小さい木綿の着物もそれらしく! なにより可愛い! サザエさんのフネさんコスプレ気分で。これでカレーとか食べにいっちゃいます。子供が土足でよじ上って来ても平気。揚げ物もやっちゃう。割烹着まじでイイよ。レース可愛いしさー。ボロ隠しになるし。便利だ。
とうとう帯を自作しました。作り帯ですが、直線縫いだけなので簡単。
逆に半幅とか、直線縫いが長距離になるほど真っすぐ縫うのが難しい…。
このコーディネートは「カフェ」のイメージで。
帯揚げにはコーヒー豆柄の手ぬぐい。帯締めには、珈琲豆みたいなウッドビーズが付いた茶色の紐。洋服に付いてたのを引っこ抜きました。
お気に入りの組み合わせだけど、私が着ると魔法がとけてしまう…。
並べている時が一番楽しくてカワイイな。困った事に。
あと、生地も芯地も薄過ぎて、帯がペラペラ気味。作り直しだ、
次はイケアの生地で作ろうかと。
試しに買った作り帯が異様にラクチンだったので目覚めました。
見よう見まねで作りましたが、とても簡単な作りなのでハマりそうです。
誰でも出来ます。布も1.5mもあれば作れるので気軽な感じ。
トミカ柄の帯なんてどうでしょう?
遠目に見れば、かなりいい感じじゃない?
今度はいよいよ長着を自作します! 単衣の季節が終わらぬ間に!
木綿の生地を探しにいったのに、安さと可愛さに負けてレーヨン混じりの生地を買ってしまいました… 黒地に赤白のチェックの生地。知らなかったのですが、レーヨンはやっかいな素材で水洗いできないとか縮むとか? 試しに水通ししてみたけど、今の所異常なしなので、これで練習してみる。まだ出来てないけど、アンティークの昼夜帯を併せてみました。ウマく出来たら、次は絶対ブラックウォッチ柄の木綿の着物を作るんだ!
【ミシンで着物】
参考にするのはこの本。洋服感覚で着物を作れる型紙付き。探してみればあるもんですね、こういう本が。載っている写真も、ちょっとやり過ぎな感はあるけれど、着付け、小物、すべてとっても可愛い。参考になります。私のイメージとは少し違うけど、ブラックウォッチの着物も載ってた! やっぱみんな考えるよな。作り帯の作り方も載ってて、これから自作する人はちょっと見てみるといいかも。
【きもの便利帖】まだちらっと見せてもらっただけなのですが、簡単には読み切れない程、ぎっしり着物のアイディアや情報が詰まってて、かなり為になりそうな本。着物のクリーニングって高いですが、激安で洗ってくれる「奥津洗濯教室」というのもこの本で知りました。1キロ2千円で洗ってくれるとか。これだけでも大収穫。いつか出す。
ちなみに、
豆千代さんも使っていると噂の、高円寺にあるドライクリーニングが出来るコインランドリーですが(ウォッシュクラブ高円寺かな?)、ずっと故障中です。店の人曰く、直してもすぐ壊れるから、もう修理しないそうですよ。ドライクリーニングできたら、4キロ千円で洗えるのにな、ちぇ。
【着物中毒/中島梓】私はこの人の着物姿に勇気をもらいました。1年の半分以上を着物で過ごす、女流作家の着物話。高い着物だけでなく、低価格なカジュアル着物もよくご存知の方なので、読んでて面白いし何かと参考になりますがな。
【着物の悦び】林真理子こちらは訪問着とか付け下げとか、高級な着物の話が多い女流作家の着物話。お客さんに、「どっちがいいですか?」と両手に持って聞かれたら、少しでも手を高く上げてる方を選ぶ…という呉服屋さんのエピソードとか、ほほぉー!という話が多くて面白いね。コラム的な文章はさすが面白いなぁ林真理子。小説はしらん。
でも『アッコちゃんの時代』は読みました、読後はなんかモヤモヤ。自立する女性の対極にいるような、小悪魔でバブリーな女性の話。かのナンシー関も大注目していた川添明子さんという人。ナンシー関のコラム(尾崎豊の話だったか)を読んだあとの期待度のまま読んだからか少々肩すかしというか、思ったよりイケてないというか。小悪魔というからには、男性を翻弄し、手玉に取ってウマい事……思いきや、主体性なく流されてるだけのような…… 地上げの帝王とくっついたワリには、うま味の少ない生活だったようだし、この辺は騒がれてる分だけ損してるようでお気の毒に見えました。……憧れねぇ。川添さんは尾崎豊の奥さんと親友だったらしく、小説の中にもほんの少しだけ、尾崎(らしき人)も出てくる。ユーミンもYMOのプロデューサーだった
川添象郎さんもでてくる(違う名前でだけど)バブルの金満エピソードもちりばめられてて面白く。川添さんは今も昔のように(?)、IT長者とウマい事やっていると聞いてさらに驚き。"ある意味すげぇ"と"モヤモヤ"が同時に沸き起こった。嫉妬じゃないと思うんだけど…だってわたし、小悪魔より女神様になりたいんだもーん。